【本の簡単な紹介】
教育現場で活躍する著者が提唱する「考える力」を伸ばすための方法を紹介した本です。子どもの持っている「考える力」のポテンシャルを最大限に発揮するために最先端科学の結果を基に、世界の教育のフロンティアで実践されている教育方法が紹介されています。実際に家庭や教育に携わる現場でできることが書かれており、考える力を伸ばしたい人に役立つ一冊です。
【なぜこの本を読んだのか】
世界40ヶ国から生徒が殺到し次々とエリートが排出されるような教育現場で、どのような教育がなされているのか、教育最前線のメソッドに興味がありました。知識社会化が進むとされている今、ますます考える力が重要になってきます。そのために家庭でできることを知り、実践していきたいと思ったためです。
【面白いと思った箇所】
・考える力の前にするべきたったひとつのことは「理解すること」
・成長マインドセットが、好奇心を妨げるネガティブな気持ちから守ってくれる
・人間のモチベーションのベースは人とのつながりである関係性、自分は何かできるという有能感、自らの決断と意思で行動する自律性の三つ。これらがサポートを受け満たされるとことによって心が安定し、やる気や自信につながる
【自分の考え、本への思い】
今の時代を生きる子どもたちは、これまでの常識やモノの見方を改めて問い直し、そこから新しい思考や値を生み出そうとする心の習慣を身に付けることが求められています。「考える力」を育むうえで最も重要な要素の一つは子どもの好奇心ややる気を充分に育てていくことです。また、健全なメンタルが「考える力」をサポートするため、「考える力」を育むためには「強いメンタル」が欠かせません。自律心や安定したメンタルを育てるためには、家庭での普段の会話や親子の関わり・習慣から意識していく必要があります。まずは共感・説明・決定の自律サポートを実践していきたいです。
【まとめ】
米国の教育トレンドは「Social Emotional Learning」(SEL)。今までの詰め込み教育からどんどん変化していく未来が見えたようでした。自分たちが受けてきた教育、知っているやり方を子どもたちに繰り返すだけではこの先の時代を生き抜いていくのは難しくなるかもしれません、ただ、SELもベースは過去も今もずっと本来人間が求められている基本的なスキルです。メンタルの安定はじめ考える力の教育はどれも家庭でできることばかりでした。従来の日本の脅威うとうまく付き合いつつ、これからの時代でより求められる力については、家庭で全力でサポートしていきたいです。