【本の簡単な紹介】
子育てにおけるしつけや指導について、従来の「しつけ」よりも見方を変え、「自制力の育成」という考え方を提唱しています。子ども自身が自らの行動を考え、自主的に適切な行動をとるように促すことで、将来の自立的な人格形成につながると主張されています。具体的な子育ての手法や、子どもが自制心を身に付けるために必要な環境づくりなどが紹介されています。
【なぜこの本を読んだのか】
自分の子(5歳)の友達が続々と習い事をはじめ、毎日のように忙しく習い事に通っている姿を見るとすごいなと感心しつつ焦る気持ちがあります。習い事をどのように選び、どのくらい行うのが適当なのか、、もちろん子どもによりますが、やらないことによって子どもが将来学習面で出遅れるようなことは避けたいというのが正直なところです。幼児期の子どもの習い事と余暇のバランスを考える上で参考にしたいと思いました。
【面白いと思った箇所】
・しなさいと言われるからしない子が育つ。人は命令されることで自分の行動や思考を制限されていると感じる。
・親主体で徹底管理という従来と真逆の子育てが非認知能力を育む。
・偏差値の高い大学に通うこの親ほど、幼少期には子どもが「遊ぶこと」を重視した「本人が熱中すること」をさせたという研究結果がある。
【自分の考え、本への思い】
子どもを習い事に通わせる理由をたどっていくと、その考えの根本は「早くできるようになってほしい」等といった世間体を気にする親のニーズであることが多いです。そのような育て方をされた結果、親の言うことを聞く良い子であり、主体性がなく、意見がなく、世間体を気にする人間になる、、、この人物像って正に自分のことかと思いました。自分で自分のことを良い子というのもなんですが、良い子になろうと頑張っていたなと。自分の幼少期を振り返ると、習い事は多かったし、自ら勉強やりたい!というよりかはやらなきゃいけないからやる、という気持ちが強かったです。当時はそのような育て方が当たり前だったかもしれませんが、その教育が目指していた将来の成功というのは今の時代変わってきており、当然子育てで求められることも変わっていくはずです。自分のニーズにこたえる形での習い事探しではなく、これからも子どもがやりたいと思える・熱中できる習い事を見つけるサポートをしていきたいです。
【まとめ】
しなさいと言わなくても、自ら主体的に行う子どもを育てる方法について、習い事への考え方をはじめ子どもとのかかわり方を分かりやすく説明されており、参考になりました。そのためには親の自制心が必要だと強く感じました。子どもができるように待つということも、代わりにやった方が早かったり急いでいたりと親の都合で難しいことがあります。親が時間と気持ちの余裕を持つことが大事であり、待つことは立派な見守りと応援であると認識した上で子どもとの日常のやりとりを大切にしていきたいと思いました。