【本の簡単な紹介】
親が子供に対して手を出しすぎず、子ども自身が成長する空間を提供する「見守る子育て」について説明しています。また、親も自分自身と向き合い、自己成長していくことが子どもに対しても良い影響を与えることができると述べられています。見守る子育てを実践的に理解するための3つの原則と43のコツに分けて紹介されており、実際に子育てに活かしていくための方法が分かりやすくまとめられている一冊です。
【なぜこの本を読んだのか】
自分で学べる子に育ってほしいなと思ったときにこの本に出合いました。子どもが興味関心を広げ、主体的に物事に取り組めるようになれば、これからの人生で勉強に限らず様々なことを楽しめるようになるはずです。その力を育むために親がどうサポートすべきかをこの本から学びたいと思いました。
【面白いと思った箇所】
・子どものありのままの姿を観察し、その姿を認めて見守り、その子本来の力と可能性を引き出し育む。
・自分で学べる子に育つ原則は①自信を持つ、②学びの技術を考える、③習慣を身に付ける、の3つ
・関心を寄せたものを調べ、理解し、記憶に残すという一連の流れが「学ぶ」ということ。この学びの技術=どのように学べばいいかについて現代では誰も教えなくなってきている。そのため家庭での普段の会話や遊びの中で学びの技術を伝えていくことが求められている。
【自分の考え、本への思い】
教育によさそうなものをあれもこれもと子どもに詰め込もうとする親。この表現は、自分の知識を得たい、知らないと損するかも、子育てを後悔したくない!という焦っている自分のことかと思いました。基本的には観察し、認めて、見守るというシンプルな子育てが子どもを伸ばしていく親の姿勢になるという教えは焦っていた気持ちを和らげてくれます。そういえば子どもを産んだとき祖母に「子どもは見守っていればいいのよ」といわれた言葉を思い出しました。基本の軸を親が持っていれば焦らず落ち着いて子どもと向き合っていけそうです。さらに学べる子にするためには自信・学びの技術・習慣が必要。特に学びの技術・習慣については、子をよく観察し学習タイプを認識するところから始めたいと思います。
【まとめ】
見守る子育てを実践していくうえでのコツが細かく説明されており、実際に取り入れてみようと思えるポイントが見つかりました。数あるコツのなかで自分が一番引っかかったのは、子どもが話を聞かないのは本当に子どものせい?という箇所。よく、「聞いている?」「返事しないとわからないよ」と親の話は聞く前提でなぜ聞かないのかを問い詰めてしまっている節があるなと反省しました。子どもには子どもなりの都合があるという点を念頭に伝え方を工夫する等、まずは子どもを観察するという基本に立ち返り日々の会話に活かしていきたいです。子どもに教える、のではなく一緒に育つ気持ちを大切に!!