ちゃんと泣ける子に育てよう 大河原美似

【本の簡単な紹介】

子育てにおいて必要な親子の心のつながりを深める方法について書かれています。子どもが自分の気持ちを表現しやすくなるよう親がどう接するかが重要だとし、具体的には子どもに寄り添い、共感し、愛情を伝えることが大切だと述べています。また、子どもの気持ちに向き合うことが成長と学びにつながるとも説いています。会話形式で読みやすく、親しみやすい文章で子育てする親におすすめの一冊です。

【なぜこの本を読んだのか】

我が子は本当によく泣きます。成長するにつれて泣く機会は若干減りましたが、それでもよく泣いています。痛いこと・不安なこと・怖いこと・気に入らないこと、、親にとっては些細なことも涙につながるようです。頻繁に泣く子どもに対して時にイライラしてしまいます。ちゃんと泣くってどういうこと?既によく泣いているけど泣ける子に育てるとは?泣く子とどのように向き合っていくべきか学べたらと思いました。

【面白いと思った箇所】

・親には子どもの感情を育てる義務がある。

・「人の迷惑かえりみず」に要求するエネルギーが生きる源。この力を子ども時代に保証し続けてあげることが豊かな心と生きる力を育てるために必要。

・不快な感情のエネルギーに支配されているときに抱くということが感情の発達に大事。

【自分の考え、本への思い】

自分の感情を把握し、言語化し、他者に伝えることを感情の社会化と呼んでいます。これをできるようにするためには、子どもが感じている感情を親が適切に言葉で名付けてあげる必要があります。嬉しい・楽しいなどのポジティブな感情は比較的言葉にしやすいですが、泣いてしまうようなマイナスな感情については感情の社会化のプロセスを自然にたどることが困難になるようです。なぜなら親は泣き止ますことに注目しがちで、その感情自体は置き去りになってしまうことがあるからです。特にこの部分については、子どもの泣き声に耐えられなくなり、泣き止ますことに必死になってしまう私はハッとさせられました。感情の言語化はもとより、なぜ泣いているのかという理由を探ってしまったり、泣き止ませたくて気をそらせようとしていたと反省しました。子どもが泣いているときはマイナスな感情を言葉にするチャンスととらえ、感情の社会化を促していきたいです。

【まとめ】

泣いている子どもに対してイライラしている場合ではなかったと気づかされました。なぜ泣いているのかよりも、子どもに沸き起こっている感情を想像し、それを言語化してあげる感情の社会化の絶好のチャンスを子どもは私にしょっちゅう与えてくれていたんだなと、「泣く」という行動をポジティブに捉えられる良い学びとなりました。泣いているときは、「親の迷惑かえりみないのは、生きる力がある証拠」をまず思い出し、言語化のサポートをしていきたいです。

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