【本の簡単な紹介】
育児の悩みや問題解決に役立つ豊富な知識をまとめた本です。子どもが成長するにつれて、親が抱える悩みは増えますが、この書籍では、子どもの発達段階に合わせたアドバイスや、サポートするための具体的な方法が紹介されています。子どもの心理や行動心理学にも触れ、親にとって大切なことが伝えられており、子育てをする親に心強い一冊です。
【なぜこの本を読んだのか】
「手のかかった子、たっぷり甘えた子ほど早く自立する」子どもと過ごしている中で、子どもの要求の多さに辟易としてしまう瞬間があります。なんでも自分でできるようになってほしくて言葉で促しつつも、甘えてくる子に対してついすぐに手伝ってしまったり。言われた通りに手伝ってしまうことは甘えなのか? 自分でやらせる・手伝うのバランスが難しいなと日々思っています。子供の自立のために、今どのように子どもと関わっていくかこの本からヒントを得たいと思いました。
【面白いと思った箇所】
・充分に甘えさせてあげなかったからワガママな子になる。充分に甘えることのできた子どもはワガママを言わない。社会のルールを守るというのは社会の要求を受け入れることであり、まずは過程で家族の要求を受け入れる力が必要。
・子どもは子どもから社会性を学ぶ。社会的人格を身に着けるためには子どもから学ぶ必要があり、大人からしか学ばなければ社会的人格を身につ付けることは難しい。
【自分の考え、本への思い】
「小さい時はどんなに手伝っても依頼心は芽生えない」という言葉に安心しました。ただこれは何でも言う通りにやってあげるということではなく、あくまでも手伝いです。主にやるのは子どもで、親はサポートに徹する必要があります。見本を見せながらゆっくり待つ。この待つというのが日々のタイムスケジュールの中で難しくなるのですが、時間の許す限りは待つゆとりをもって接していきたいものです。きっと子どもが甘えて要求してくるのも今のうちと思い、要求にこたえる限り答えて、手伝い、子どもと向き合う時間を大切にして自立につなげていきたいです。
【まとめ】
症状や個性について説明がなされ、それに対して親がどのように向き合っていくべきかが非常にわかりやすくまとめてあり、自分の子どもにあてはまるところを再度読み返したいときも簡単に見つけられるので正に子育て百科にふさわしい内容でした。また、社会的人格は子ども同士から学ぶという点から、子ども同士の遊びの重要性を再確認しました。親からよく、「あなたが小さい頃はいくつか家族が集まってキャンプしたり、お互いの家行き来して遊んでたのよ」と言われます。有難かったとは思いますが、そのような関係性を持つのは今の社会ではなかなか難しいかなといつも感じてしまいます。子どもの人間関係の量を少しでも増やしていけるよう、今夫婦でできる範囲での交流関係を広げていきたいものです。