【本の簡単な紹介】
経済学部教授を務める著者によって、科学的データに基づいた子育てのアドバイスが紹介されています。授乳や睡眠の問題、教育やしつけについて研究結果や統計データを用いつつ具体的なアドバイスが書かれています。母親へのプレッシャーや夫婦・家族の関係性についても扱っており、自分自身の育児スタイルについて考えるヒントになる一冊です。
【なぜこの本を読んだのか】
子育てに良いとされる方法、アドバイスは多数ありますが、理由を問われると答えられずなんとなく鵜呑みにしてしまっているものもあります。親や子育てに携わる身の回りの人から言われた内容はどうしても気になって、いつの間にか自分の中で当たり前になっていることがあります。それでうまくいっているのならいいのですが、逆に追い詰められているとしたら?子育てにまつわるあらゆるアドバイスの根拠を把握して、従うかどうか自分で判断したいと思いました。
【面白いと思った箇所】
・子育ては自分で思っているよりもずっとコントロールできない。
・人は自分が下した選択は完璧と思いたくなる。
・「泣かせる寝かしつけメソッド」は夜子どもを寝かしつけるのに効果的だ。
【自分の考え、本への思い】
「何よりも子どもにとって間違いのないことをしたい。」「最善の選択をしたい」と日々思いながら子どもと向き合う親は多くいます。ですが、アドバイスを求める人や本等、情報源によってそれぞれ違うアドバイスを得ることが多く、自分たちでその都度選択をしていく必要があります。データや研究結果を用いて質の良い情報を提供することによって、親が最善の選択をする方法を手助けしてくれるヒントがこの本には多く書かれています。人のアドバイスを妄信するのではなく、本当に正しいのか根拠を確かめながら選択肢として参考にしたい内容でした。
【まとめ】
「人は下した選択は完璧と思いたくなる。」だから経験者は自分の行ってきた育児が正解で、それを他人に勧めるし、他の方法が受け入れがたかったりすることがあります。里帰りをした一人目の出産のとき、親の思う正しい子育て方法に自分の子育てをあてはめていくのがすごく大変でストレスを感じたことを思い出しました。親にとっては最高の選択による子育てアドバイスだったかもしれませんが、たとえ自分の親であっても自分の子育てスタイルに合うかどうかはわからないものです。親のアドバイスもアドバイスの一つ、他にも正確な情報を自分で集めて、自分や自分の家族にとってのベストをこれからも家族で相談して探っていけるようにしたいです。