ママがいい!松居和

【本の簡単な紹介】

国の新しい保育政策が進んでいる一方で、保育現場で今起こっていることや問題点などを挙げ、加速する保育業界のビジネス化に警鐘を鳴らしています。子育てがどうあるべきかを現場の声を踏まえ言及するとともに、今後親や社会がどのように子育てに関わっていくべきかについて述べられています。

【なぜこの本を読んだのか】

タイトルが印象的でどのような内容が書かれているか興味が湧いたので手に取りました。先日保育参観に行ったら、私の存在を明らかに意識してみんなで活動中も何もしない我が子。。そういえば年少の時の保育参観で「ママとずっと一緒にいたい~」と泣いていたなあ、入園前は「幼稚園いかないでお家でママとずっと一緒にいたい」なんて言っていたなあと、この本のタイトルを見ては懐かしく思い出していました。

【面白いと思った箇所】

・慣らし保育で「ママがいい!」と言われた子どもの母親は、子どもにとっていい母親だったから。

・「小1の壁」等子育てにおいて様々な壁があるが、本来その「壁」が子どもを育て、親を育て、家族のきずなを育てる。

【自分の考え、本への思い】

保育園にも子どもを預けている身としては、不安を煽られてしまうような内容もあり、共感しづらい部分もありました。子ども第一優先でいたいけれど、自分の仕事も生活もある中でバランスを模索している最中だからです。ただ肝心なのは、子育ての責任はあくまでも親である自覚を持ち、保育機関に委ねすぎないこと・親自身も子どもと一緒に育っていく覚悟が必要だということだと思います。質の低下した保育園や、保育園に依存しすぎてしまう親というある意味極端な例については確かに問題です。自分たちの家庭の事情も踏まえて、保育機関とどのように関わり、いかに子どもを主体的に育てていくか、選択肢が多い今だからこそ、親の判断力が求められているように感じました。

【まとめ】

「ママがいい!」という子どものストレートな感情表現や、これからぶつかるであろう「小1の壁」。子どもを育てていると、感情が揺さぶられて自分の選択に戸惑ったり悩んだりすることが多いです。そのような出来事も、子育ての醍醐味と覚悟をし、子どもと向き合い家族の在り方を考え直すきっかけにして行けたらいいなと思いました。自分が何を大切にしたいのか、バランスを探るのは自分や家族にとっての幸せを再確認する機会ととらえ、自分の人生に後悔のないよう前向きに人生を歩んでいきたいです。

タイトルとURLをコピーしました